江戸家小猫さん

9月11日 江戸家小猫さんをお招きした文化講演会。
大変楽しく、学びのある時間となりました。

冒頭で披露いただいた江戸家伝統のウグイスの鳴き声は、小指を使った指笛で音を出しているとのこと。
指笛の仕方も教えていただきました。あとは練習次第・・・。

その他にも、秋の虫やイヌ、ヒツジとヤギの違い、ニワトリなどのおなじみのものまねに加え、あまり鳴き声を知られてないサイやイリオモテヤマネコなどの動物のものまねもご披露いただきました。
なかでも面白かったのは、テナガフクロザル。
鳴き声の最後に大きな叫び声を出すそうで、その声は“両足のふくらはぎが同時につってしまったときのおじさん”の声だというのです。
ん? ん? イメージできますか?
小猫さんのものまねを聞き「そのとおり!!」で大笑いでした。

講演では、18歳の時に突然病気にかかり12年間もの闘病生活で学んだことを中心に、江戸家の成り立ちや小猫としてデビューするまでの経緯などをお話くださいました。


江戸家は小猫さんの曾祖父が初代江戸家猫八。実は「猫八」という名前は単なる固有名詞ではなく、ちゃんと意味のある言葉なのだそう。その言葉の意味から、「猫八」と命名されたとのこと。
言葉の意味が気になる方は、ぜひ調べてみてください。

「江戸家小猫」の名前は小猫さんで2代目。でもデビューから「江戸家小猫」だったわけではなく、病気と折り合いをつけながら舞台に立ち始めた頃の名前は「そのうち小猫」という名だったそうです。“もうすぐ小猫”でもなく“まもなく小猫”でもない「そのうち」というところに自信のなさが表れていたと思うとおっしゃっていました。

12年間の闘病生活の間、病状が悪いときには自分の力で起き上がることもできず、寝たきりに近い状態になったときもあったそうで、当たり前にできていたことができなくなり「相変わらずでいられることの幸せ」を感じたことはもちろん、「生きることは、人の時間をいただくこと。ご縁に感謝する」ということを学んだと話されました。

未来を楽しく生きるための3ツのコツを話されたあと、過去についても言及し、「過去は変えられない」しかし、意識を少し変えることで『過去の価値は変えることができる』と。自分の選択に自信を無くしたときは「自分の選んだ道を正しい道にすればいい」との言葉が胸に響きました。

講演前の打合せや講演後の何気ない会話の際には、小猫さんの誠実で朗らかで気さくなお人柄が垣間見られました。
(講演後、時間があれば、もっとお話したかったなぁ~)
当財団あてにいただいた色紙、とってもかわいい!です。
実は小猫さんイラストも得意なのです。

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