去る7月15日(木)に『あやめプロジェクト~広げよう頸城の花「あやめ」の輪~』と題した、ふるさと講座を開催しました。
昨年の5月にこのブログで紹介した頸城の花「あやめ」。この花がもっともっと地域の皆さんに愛され親しまれ、多くの場所で美しい花を咲かせてほしいとの思いからこの講座を実施しました。
初めての試みでしたが約20名の皆さんから参加いただき、あやめの育て方や株分け体験をしていただきました。
「あやめの育て方」について教えてくださったのは、上越農業普及指導センター 普及課 中村課長代理。あやめの特徴や増やし方、植え付け、水やり、肥料、病気や害虫など育てる際のポイントや注意点についての講義を受けました。
あやめは基本的には育てやすい花ではあるものの、植えたままで株分けをしないと根詰まりを起こして株が弱ってしまうそうで、3年から4年に1回は株分けをして植え替えする必要があるそうです。
(そうだったのか…、それであの辺りのあやめは花がだんだん小さくなってきているのか。。。)と通勤途中に見る沿道のあやめを思い出して納得。
講義の後、質疑応答の時間を設けると、参加者の皆さんから多くの質問が出されました。
「草刈りが大変なので、花が終わった葉を草と一緒に刈ってしまってもよいか」との質問には、
「毎年大きな花を咲かせるには、株を育てる必要がある。あやめの株は、葉の光合成によって育つため、葉は刈らないほうがよい。雑草を刈るときは、面倒でもあやめの葉は残しておくことで、株が育ち、翌年も大きな花を咲かせることにつながる。」との回答がありました。
(増やし育てて、美しい花を咲かせるには、なかなか苦労もあるのですね。)
さて、株分け体験では 実際にあやめが植わっている畑へ出向き、株を掘り起こすところから体験。
掘り起こし作業はスコップを使って、なかなかの重労働。
掘り起こした株は手で分けます。
分けた株は葉の部分を半分切っておくのがポイント。
余分な水分が蒸発するのを防ぎ、株の消耗を防ぐそうです。
今回株分けしたあやめの株は、参加者の皆さんにお持ち帰りいただきました。
自宅の庭や畑に植えて、来年には美しい花を咲かせてくれることでしょう。楽しみです!
参加者からは、「老人会の集まりで、以前植えたあやめの株が増えすぎて、どうにかしなければならないとの話題が出ていたところなので参加した。大変勉強になった。」との感想をいただきました。
これを機会に頸城区のあやめが整備されて、毎年美しい花が咲くようになるといいですね。
頸城区があやめの花でいっぱいになることをめざし、こらからも『あやめプロジェクト』続けていきます!